このページでは、2023〜2024年度版「図書館サービス概論」レポートの書き方を説明しています。
ここで紹介しているやり方は必ずしも正しいとは限らず、あくまでも考え方の一つに過ぎません。
合格レポート例は、こちらのページを参考にしてください。
レポート全体の注意点や順番については、こちらのページで説明しています。
レポート設題
身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。
評価のポイント
このレポートの評価基準は、人口一人当たりの蔵書数・貸出数を近隣の同規模自治体、平均値の両方と比較しているかです。
私は最初、近隣の同規模自治体との比較しか書いていなかったので、「平均値との比較も書いてください」という講評をいただき、再提出になりました。
また、設題シラバスにも載っているとおり、基本的なサービスと対象別サービス双方の実態について書くこともポイントです。
基本的なサービスとは、蔵書数や貸出数、複写サービスやレファレンスサービスなどの全体向けのサービスのことで、先に挙げた評価基準の一つ目はここで書くことになります。
対象別サービスでは、児童サービスや高齢者サービスなどの世代別サービスや、障がい者向けサービスを取り上げる人が多いようです。
いずれも「図書館概論」のレポートで調べた情報を使い回せるので、同じ図書館について書くことをオススメします。
書き方のコツ
人口一人当たりの蔵書数・貸出数を調べる!
対象図書館の蔵書数・貸出数は「図書館概論」のレポートを書くときに調べたと思います。
あとは、自治体の人口が分かれば、一人当たりの数値を算出できます。
人口はその自治体のホームページを見ればすぐに分かると思うので、特に説明はしません。
問題は、周辺の同規模自治体をどこにするかと、平均値をどのように調べるかです。
平均値を調べるには、参考文献にも挙げられている『日本の図書館:統計と名簿』を見る必要があります。
わざわざ本を借りに行って読むのが面倒臭い(司書にあるまじき発言)場合は、レファレンスサービスも活用しましょう。
我らがレファレンス協同データベースには、こんな質問もあります。
全国の公共図書館の平均蔵書数と人口1人当たりの貸出冊数を知りたい。
(中略)
全国市区立図書館の平均蔵書数は134.9(千冊)、1人当たり貸出冊数は5.4(冊)
人口15万~20万人の自治体の公立図書館の平均所蔵数は176.2(千冊)、1人当たり貸出冊数は5.5(冊)
出典:レファレンス協同サービス「レファレンス事例詳細」
ここでは人口15~20万人の自治体の公立図書館の平均蔵書数と一人当たりの貸出数を知ることができます。
逆に今回は人口15~20万人の自治体を選んでそこの公共図書館を取り上げることで、さくっとクリアできてしまう訳です。
ちなみに同規模の人口の自治体を調べたいときは、都道府県のホームページで公開されている市町村別の人口一覧を見てみると分かりやすいです。
レポートの参考例
実際のレポートは以下のページを参考にしてください。
また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。
- 「生涯学習概論」レポートの書き方
- 「生涯学習概論」レポートの参考例
- 「図書館概論」レポートの書き方
- 「図書館概論」レポートの参考例
- 「図書館情報技術論」レポートの書き方
- 「図書館情報技術論」レポートの参考例
- 「図書館制度・経営論」レポートの書き方
- 「図書館制度・経営論」レポートの参考例
- 「情報サービス論」レポートの書き方
- 「情報サービス論」レポートの参考例
- 「児童サービス論」レポートの書き方
- 「児童サービス論」レポートの参考例
- 「図書館情報資源概論」レポートの書き方
- 「図書館情報資源概論」レポートの参考例
- 「情報資源組織論」レポートの書き方
- 「情報資源組織論」レポートの参考例
- 「図書・図書館史」レポートの書き方
- 「図書・図書館史」レポートの参考例
- 「図書館サービス特論」レポートの書き方
- 「図書館サービス特論」レポートの参考例
科目終末試験の対策
レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。
科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。