このページでは、2023〜2024年度版「情報サービス論」レポートの合格例を掲載しています。
丸写しすると再提出になるため、自分の言葉に置き換えるなど適宜アレンジしてください。
書き方のコツは、こちらのページで説明しています。
レポート全体の注意点や順番については、こちらのページを参考にしてください。
レポート設題
大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ、それぞれについて簡潔に述べた後、利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、貴方自身の考え方を含め論じてください。
解答例
序論
本論では、大学図書館における利用指導7点を取り上げ、その概要を説明した後、利用教育の手段はどうあるべきかについて論じる。
本論
利用指導の種類と概要
利用指導には、以下の7点がある。
それぞれについて、簡潔に概要を説明する。
新入生向けオリエンテーション
大学図書館が独自で実施する、新入生を対象としたオリエンテーションのことである。
所要時間は10分から15分、あるいは90分程度など、それぞれの大学によって幅がある。
図書館ツアー
実際に図書館を案内しながら、利用方法や図書館で受けられるサービスの説明を行っている。
所要時間は図書館の広さや内容によって幅があるが、視聴覚メディアによる事前研修の後に館内を案内するという流れが多い。
OPAC検索・カード検索指導
OPAC(Online Public Access Catalog)とは、パソコンなどの情報端末を使って蔵書検索をするためのオンライン目録のことである。
現在では図書館のコンピュータ化に伴い目録がカードレスになり、端末機を使用して蔵書検索を行うようになったため、その利用方法について指導が実施されている。
コンピュータ化されていない図書館では、カード検索指導が行われる。
文献探索法
本、雑誌論文、記事、新聞記事を探索するための一般文献探索法と、主題別の資料を探索するための主題別探索法の2つに分けられる。
1、2年生では一般文献探索法が中心で、3、4年生ではゼミや卒業論文に関係した主題別探索法を中心に展開することが多い。
コンピューターリテラシー教育
パソコン等の情報機器の操作法、通信方法、インターネット利用法など、パソコンを上手に使用するための教育のことである。
レポートや論文を作成するための指導
レポートや論文を作成するためのステップを順序よく説明し、参考文献の引用方法や表現方法についても含めて指導している。
ビデオやCD等の視聴覚メディアを使用して指導することもある。
編集指導
レポートや卒業論文を作成するための編集方法やパソコン利用上のダウンロードの方法について、視聴覚機器やコンピュータ機器を用いて指導する。
利用教育の手段のあるべき姿
利用教育の手段には、映像資料の利用、印刷物の利用、パソコンの利用などが挙げられる。
今回は、この中でも特に活用されていると感じる映像資料の利用について、◯◯大学の事例を取り上げ、最近の大学全体の動向を踏まえるとともに、今後の利用教育手段のあるべき姿について論じる。
図書館の利用教育において活用される映像資料には、動画や書画カメラ、スライドなど、さまざまな種類がある。
◯◯大学では、図書館の利用方法や情報検索方法を掲載したガイドブックを新入生に配布している。
また、同じ内容を掲載したスライドショー動画やPDF版のガイドブックも配布している。
こうして見ると、デジタルネイティブ世代の大学生が利用しやすいように、さまざまな工夫が凝らされていることが分かる。
さらに、図書館の開催するガイダンスやセミナーも、Zoom等のオンライン配信ツールを用いて実施されている。
このようなガイダンスのオンライン開催やアーカイブ映像の配信は、複数のキャンパスを抱える大学において非常にメリットがある。
例えば、令和5年度に実施した◯◯大学図書館の利用者アンケートでは、図書館主催の講習会に参加したことがない理由として、「開催日時」を挙げる人が◯パーセント、「開催場所」を挙げる人が◯パーセントを占めている。
この結果からも、利用教育の手段は、時間や場所が限定されてしまう対面形式よりも、時間や場所に制限のないオンライン形式の方が望ましいと考えられる。
結論
オンライン授業やオンデマンド授業の配信など、大学業界では近年デジタル化が進んでいる。
そのため、今度は大学図書館もデジタル化を進めるべきではないかと考える。
大学のeラーニングシステムを活用した動画の配信や電子ファイルの配布など、必要な情報や指導を必要なときに、いつでもどこでも閲覧できるようにサポート環境を整備していくことが大切なのではないだろうか。
参考文献
- ◯◯大学図書館『令和5年度図書館利用者アンケート結果』2024年4月
書き方のコツ
書き方のコツは以下のページを参考にしてください。
また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。
- 「生涯学習概論」レポートの書き方
- 「生涯学習概論」レポートの参考例
- 「図書館概論」レポートの書き方
- 「図書館概論」レポートの参考例
- 「図書館情報技術論」レポートの書き方
- 「図書館情報技術論」レポートの参考例
- 「図書館制度・経営論」レポートの書き方
- 「図書館制度・経営論」レポートの参考例
- 「図書館サービス概論」レポートの書き方
- 「図書館サービス概論」レポートの参考例
- 「児童サービス論」レポートの書き方
- 「児童サービス論」レポートの参考例
- 「図書館情報資源概論」レポートの書き方
- 「図書館情報資源概論」レポートの参考例
- 「情報資源組織論」レポートの書き方
- 「情報資源組織論」レポートの参考例
- 「図書・図書館史」レポートの書き方
- 「図書・図書館史」レポートの参考例
- 「図書館サービス特論」レポートの書き方
- 「図書館サービス特論」レポートの参考例
科目終末試験の対策
レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。
科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。
- 科目終末試験の注意点と設題一覧
- 「図書館サービス概論」科目終末試験の解答例
- 「情報サービス論」科目終末試験の解答例
- 「児童サービス論」科目終末試験の解答例
- 「情報資源組織論」科目終末試験の解答例
- 「図書・図書館史」科目終末試験の解答例
- 「図書館情報技術論」科目終末試験の解答例
- 「図書館情報資源概論」科目終末試験の解答例
メディア授業の科目終末試験
「情報サービス論」のレポートを提出すると、面接授業科目の「情報サービス演習」を受講できるようになります。
メディア授業を選択した場合の受講方法と科目終末試験の対策については、以下のページで説明しています。