近畿大学の司書課程では、レポートと科目終末試験に合格して初めて単位が取得できます。
科目終末試験とは、レポートを提出した後に受けられるWeb試験のことです。
入学月の4月と10月を除き、毎月1回実施されており、1回の試験で最大4科目受験することができます。
持ち込み可ですが、50分という限られた時間の中で論述する必要があるので、可能な限り事前に準備しておくことをオススメします。
出題される設題は毎回ランダムのため、全く同じ設題が出るとは限りませんが、出題傾向と解答方法の参考にしてください。
なお、科目終末試験は、レポートを提出していないと受験を申し込むことができません(合否は問わない)。
レポート作成については、こちらのページを参考にしてください。
科目終末試験の設題一覧
私が実際に受験したときの設題を掲載しています。
出題される設題は毎回ランダムのため、全く同じ設題が出るとは限りません。
あくまで一例としてご覧ください。
「生涯学習概論」の設題
生涯学習振興行政と社会教育行政の位置関係について述べなさい。
「図書館概論」の設題
国立国会図書館が行っている資料保存の目的は何ですか。
資料提供も同時に行っています。
保存と資料提供のジレンマについてあなたはどのように考えますか。
「図書館情報技術論」の設題
図書館では現在かつ将来期待される技術として、(web)ディスカバリーサービスが、話題になっています。
(web)ディスカバリーサービスとはどういう機能のことですか?
わかりやすく説明してください。
また(web)ディスカバリーサービスにはどういう商品(ソフトやシステム)が開発されているのか、具体的な事例も含めて紹介してください。
(1000文字程度)
「図書館制度・経営論」の設題
「利用教育のための研修」の中の「利用者の自立に不可欠な研修」の4点を挙げ、それぞれについて、その内容を簡潔明瞭に述べた後、これらの研修成果をあげるためには、どのような工夫が必要か、貴方自身の考え方を含め記して下さい。
「図書館サービス概論」の設題
レファレンスサービスについて、留意点とともに説明し、今後の課題を列挙してください。
「情報サービス論」の設題
「情報サービスの種類」における図書館の相互協力の種類を4点挙げ、それぞれについてその内容を述べた後、その内の「相互レファレンス」に着目し、相互レファレンスを充実させるには、どのような工夫が必要か、貴方自身の考え方を含め記して下さい。
「児童サービス論」の設題
(総字数700文字以上1,200文字以内で次の設問に答えなさい。)
学校図書館の目的と役割を述べた上で、あなたが公共図書館の担当者であれば、どのような連携を行っていくか説明しなさい。
「図書館情報資源概論」の設題
図書館情報資源の類型と特徴について、具体的な資料名を挙げて説明してください。
※テキストを丸写しした回答は不可とする。
「情報資源組織論」の設題
RDFの有向グラフにおいて楕円形から延びる矢印の意味について、具体例を示しながら述べなさい。
【注意事項】
- 教科書等の内容をそのまま抜き出すのではなく、自分の言葉で記述してください。
- 解答は箇条書きではなく、つながりのある文章で記述してください。
「図書・図書館史」の設題
図書館の味方・応援者にはどのようなものがあるか、図書・図書館史で学んだことをふまえて思うところを自由に述べてください。
「図書館サービス特論」の設題
※平成24年1月10日発行日のテキストをお持ちの方は①、令和5年10月1日発行日のテキストをお持ちの方は②の問題で解答してください。
(①もしくは②の該当する問題番号を解答欄に記入してください。両方の設題に解答しないでください。)
【問題】
① 大阪市立生野図書館における多文化サービスの内容及び特徴を具体的に記述しなさい。
② 近年、外国人に情報を伝える手段として「やさしい日本語」を活用する機関が増加しているが、「やさしい日本語」の歴史を記述しなさい。
科目終末試験の解答例
上記の設題に対する解答例です。
KULeDでは、レポートの解答は提出後でも見られますが、科目終末試験の解答は後から見返すことができません。
一部の科目はスクショするのを忘れてしまったため、ここには載せていませんが、よければ参考にしてみてください。
- 「図書館サービス概論」の解答例
- 「情報サービス論」の解答例
- 「児童サービス論」の解答例
- 「情報資源組織論」の解答例
- 「図書・図書館史」の解答例
- 「図書館情報技術論」の解答例
- 「図書館情報資源概論」の解答例
- 「図書館サービス特論」の解答例
メディア授業の科目終末試験
メディア授業の科目終末試験については、以下のページに掲載しています。
メディア授業の勉強方法や試験対策についても説明しているので、よかったら参考にしてみてください。