【近大司書2024】「児童サービス論」科目終末試験の解答例

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科目終末試験
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このページでは、2023~2024年度版「児童サービス論」科目終末試験の解答例を掲載しています。

丸写しすると不合格になるため、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

レポートの書き方や合格例については、こちらのページをどうぞ!

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試験問題

(総字数700文字以上1,200文字以内で次の設問に答えなさい。)

学校図書館の目的と役割を述べた上で、あなたが公共図書館の担当者であれば、どのような連携を行っていくか説明しなさい。

解答例

学校図書館の目的と役割

学校図書館とは、学校図書館法第2条で定められており、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校(特別支援学校の初学部、中学部、高等部を含む)に設置されている図書館であり、学校図書館法第1条において「学校教育において欠くことのできない基礎的な設備」と位置づけられている施設である。

学校図書館の目的は、学校図書館法第2条において、学校図書館は奉仕機関として「学校の教育課程の展開に寄与」すること、教育機関として「児童又は生徒の健全な教養を育成する」ことを通して学校の教育目標を達成することである。

学校図書館の役割には、基本的な役割と教育的な役割が存在する。

基本的な役割は、「図書館資料を収集」し、整理し、「児童又は生徒及び教員の利用に供すること」、すなわち、資料の収集、組織、保存、提供であり、公共図書館の基本的な役割と共通する。

教育的な役割は、学習指導要領によって規定されており、「学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り、児童(生徒)の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に生かすとともに、生徒の自主的、自発的な学習活動や読書活動を充実することである。

また、地域の図書館や博物館、美術館、劇場、音楽堂等の施設の活用を積極的に図り、資料を活用した情報の収集や鑑賞等の学習活動を充実すること」と述べられている。

公共図書館と学校図書館の連携

以上を踏まえた公共図書館と学校図書館の連携策について、私は公共図書館から学校図書館への図書の貸出を考える。

近年、高等学校では、探究学習と呼ばれる学習活動が実施されている。

この探究学習では、生徒が自分自身で探究テーマを設定し、そのテーマについて自分で資料や情報を収集し、問題解決に向けて仮説を立てたり、生徒同士で意見を交換したりするものである。

これは大学などでの高等教育における研究活動にも通じるものがあり、日々の学習に役立つ本や児童資料、ヤングアダルト図書を中心に置いていた学校図書館にも、より多様なテーマの資料や専門的な参考文献が必要になってくると考えられる。

しかしながら、生徒の持つ興味関心は様々であり、一人一人に合わせた資料を学校図書館で準備するのは難しいものがある。

そこで、公共図書館から学校図書館に資料を貸し出し、生徒が学校内で円滑かつ柔軟に探究学習を進められるよう環境を整備することが公共図書館の支援策として挙げられる。

これにより、公共図書館は間接的に学校の教育課程の展開に寄与することができ、また、学校図書館での探究学習を通して、生徒が問題解決のために図書館を利用し、自主的、自発的に情報を収集したり、収集した情報をどのように生かすかを学んだりすることができ、その後の図書館利用の促進、利用教育にも繋がると考えられる。

(1,156字)

振り返り

今回の結果は82点(優)でした。

字数制限があったため、他の科目より採点基準が明快で書きやすかったです。

ただ、その分かなり論点を絞って書かなければならないため、後半の話をもっと膨らませられたら、もう少し点数が高くなったのかなとも思います。

レポートの書き方と参考例

科目終末試験を受けるには、事前にレポートを提出している必要があります

レポートの書き方と参考例は、以下を参考にしてください。

また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。

科目終末試験の対策

他の科目の科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。

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