【近大司書2024】「図書・図書館史」科目終末試験の解答例

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科目終末試験
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このページでは、2023~2024年度版「図書・図書館史」科目終末試験の解答例を掲載しています。

丸写しすると不合格になるため、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

レポートの書き方や合格例については、こちらのページをどうぞ!

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試験問題

図書館の味方・応援者にはどのようなものがあるか、図書・図書館史で学んだことをふまえて思うところを自由に述べてください。

解答例

序論

本論では、図書・図書館史で学んだことを踏まえ、図書館の味方・応援者にはどのようなものがあるかを論じる。

図書館の味方・応援者にはどのようなものがあるか

図書館の味方・応援者には、3つの種類があると私は考える。

1つ目は、図書館を作り、発展させるものである。

図書館を作るものには、書斎や文庫を保有していた本を愛する者、図書館を開設した者、機関などが当たる。

今日に至るまでの全ての図書館は、ある目的や高い志によって創設された。

かつて図書館は権力の象徴であり、権力者が自らの知性や教養を磨き、更なる力を身に着けるため、あるいは膨大な資料を集めることによる力の権化として図書館を開設することが多かった。

また、宗教などの文化的な背景、政治的背景を汲んだ図書館も多く、中世の西洋ではキリスト教と結びついた修道院図書館が誕生し、蔵書もキリスト教関係の資料が多くを占めるなど、知の集積所として本来図書館が持つ最大の強みを生かすというよりも、特定の何かに依存したり、図書館存続の支柱としたケースが少なくなかった。

そのため、権力者の衰退や文化の変化によって、図書館やその所蔵資料も破壊や強奪、紛失してしまうことが多く、今までに失われてしまった貴重な情報の数は計り知れない。

また、図書館を発展させるものには、技術や道具などの存在が挙げられる。

かつての資料は手書きが中心で、発行できる数も限られていたが、印刷技術の登場により、膨大な数の資料を提供することができるようになった。

資料の媒体も石や粘土版、木簡などの朽ちやすく運びにくい、保管することが難しいものから次第により軽量で丈夫で長持ちする紙へと変遷してきたことで、図書館はより多くの資料をより効率的に所蔵することができるようになった。

現在ではインターネットや電子書籍などの情報技術も発展し、図書館は再び大きな変化を遂げることが予想される。

ゆえに、このような技術を発明し、世に広げた者達も図書館の応援者であると言えよう。

2つ目は、図書館を守り、次世代に受け継ぐものである。

先に述べたように、図書館にとっての敵が暴力による破壊や喪失であるとするならば、図書館を守り、未来に繋いできたものの支援が欠かせない。

図書館の破壊によって資料が失われかけたとき、その資料の価値を見抜いて守った者、日本の冷泉家のように代々受け継がれてきた貴重な資料を大切に保管してきた者などが挙げられる。

また、図書館がよりよくなるように法を整備することや、日頃から蔵書の管理をすることも、図書館を守り、受け継いでいくための大事な責務であると考える。

よって、過去に図書館で働いてきた学者から現在の図書館員に至るまで、図書館の業務に従事した全ての人間が図書館の味方であると考えてもよい。

3つ目は、図書館の利用者である。

図書館の存続には、それを必要とし、利用してきた人々の存在が不可欠である。

図書館の利用者は時代とともに移り変わり、かつては一部の人間だけに利用を制限された狭い場所であったが、現代ではそれが広く開かれ、身分や職業に関係なく、より多くの人々が自由に図書館を利用できるようになった。

このように、人々が知識や学びを求めて図書館の利用を求めてきたことや、図書館を利用してその存在価値を高めてきたことも、図書館の存続、発展に大きく寄与したと考えられる。

結論

本論では、図書・図書館史で学んだことを踏まえ、図書館の味方・応援者にはどのようなものがあるか、それらが図書館にとってどのような存在であり、どのような影響をもたらしたのかを論じてきた。

これまで見てきたように、図書館は様々な人や物によって支えられ、今日私達が恩恵を受けている今の図書館の形に辿り着いたことがよく分かる。

自分もそのような図書館の継承者の一員として、未来の世代に図書館という人類の英知を残していきたいと願う。

振り返り

今回の結果は100点(秀)でした。

テキストの内容をまとめるというより、学んだことを踏まえて思うところを書くという抽象的な設題だったので、こういう出題もあるんだなぁと少々面食らいました。

どう書けば正解なのか分からない中で、分からないなりにも何とか自分の考えをまとめた感じですが、無事に合格してよかったです。

レポートの書き方とコツ

科目終末試験を受けるには、事前にレポートを提出している必要があります

レポートの書き方と参考例は、以下を参考にしてください。

また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。

科目終末試験の対策

他の科目の科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。

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