【近大司書2024】「児童サービス論」レポートの参考例

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レポート
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このページでは、2023〜2024年度版「児童サービス論」レポートの合格例を掲載しています。

丸写しすると再提出になるため、自分の言葉に置き換えるなど適宜アレンジしてください。

書き方のコツは、こちらのページで説明しています。

レポート全体の注意点や順番については、こちらのページを参考にしてください。

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レポート設題

① 児童サービスにおける読書の意義と役割について述べ、また図書館における児童サービスがなぜ重要であるかを述べなさい。

② 児童資料の種類と特性について述べ、児童サービスの実践においてそれらの資料をどのような場でどのように生かすべきかを述べなさい。

解答例

序論

本論では、まず児童サービスにおける読書の意義と役割、児童サービスの重要性に論じる。

その後、児童資料の種類、特性に述べ、それらをどのような場でどのように生かすべきかについて論じる。

本論

児童サービスにおける読書の意義と役割

子どもの読書には、社会生活に必要な知識や情報を自分で選び取り、豊かな人生を送れるようになるという意義がある。

また、言語能力の発達のみにとどまらず、感性や創造性を磨き、語彙力や文章力を向上させるという役割も存在する。

さらに、読書の方法によっては、自発性や将来の意欲、行動にも大きく影響を及ぼすと考えられる。

児童サービスの重要性

児童サービスの意義は、大きく2点ある。

1つ目は、子どもと本を繋ぐことである。

先述したような子どもの読書離れが進む現代において、公共図書館は、図書館での読書活動を通じて子どもに読書の喜びを知ってもらうという役割を担っている。

公共図書館には大量の本が所蔵されているが、図書館の最大の特徴は、それらを読んでも読まなくてもよいという前提で、読みたい本を読める、つまり完全な自由読書ができるという点にある。

自由読書は、子どもの語彙力や言語能力の向上に有効であり、子どもの自発性を促進することにも繋がるという意義を持つ。

2つ目は、子どもと社会を繋ぐことである。

公共図書館は、児童館などとは違い、子どもだけでなく多世代が交流する場所でもある。

そのため、図書館という場を通して、さまざまな人々と交流する社会性、ルールを守るなどの公共性が身につくと考えられる。

また、昨今では家庭にさまざまな問題を抱えているケースも少なくないが、図書館という公共の場をもって、子どもが自分の居場所を発見することもできる。

このように、図書館での児童サービスは、子どもと本、そして子どもと社会を繋ぐ重要な役目を担っている。

児童資料の種類と特性

児童資料とは、児童のために書かれた資料のことを指す。

児童資料には以下のような種類がある。

絵本

絵が載っているため、文字や言葉が分からない、生まれて間もない時期から楽しむことができる。

赤ちゃん絵本、物語創作絵本、昔話・民話絵本、詩・ことばあそび絵本、知識の絵本など、その種類は多岐に渡る。

伝承文学

昔から語り継がれてきた物語などを指す。

昔話、民話、伝説、神話、英雄譚などの種類がある。

児童文学

子どもを読書対象とする文学を指す。

対象年齢は幼年から高校生ごろまでと幅広く、対象年齢に応じた漢字やルビが用いられている。

詩・ことばあそび

詩とは、リズムがあったり韻を踏んでいたりする、選りすぐられた短い言葉で表現されたものである。

ことばあそびは、早口言葉やしりとり、回文など、言葉の持つリズムを活かした短文のことである。

ノンフィクション

事実に基づいたものを指し、文学だけでなく、知識の本や参考図書なども含まれる。

その他、紙芝居、しかけ絵本、布絵本、漫画、視聴覚資料などのほか、点字絵本などの障がいを持つ子どもでも読書を楽しめるよう工夫された資料が存在する。

児童資料の実践的な活用方法

子どもの頃の読書は成人期の意欲や行動にも深く関与するが、これは読書量に依るものだけでなく、読む本のジャンルの多様性も大きく影響している。

そのため、ただ闇雲に読書をすればよいというものではなく、先に挙げたような幅広い種類の児童資料に触れることが大切である。

そのような機会を提供するために、図書館では以下のような取組を行うことが重要である。

おはなし会、読み聞かせ、読書会など

これらは読み手側が選書することが多く、子どもや保護者自身では選ばないような本にも触れる機会を得られる特徴がある。

また、普段読書をしない活字嫌いの子どもが本に興味を持つきっかけとしても有効である。

ここでは同じくらいの年頃の子どもや親子が集い、交流や情報交換の場にもなると考えられる。

ブックトーク

ブックトークとは、あるテーマに基づいて数冊の本を紹介するものである。

複数人を相手にするものだけでなく、一人一人に合わせた選書を紹介することも可能であり、子どもの趣味嗜好に合わせた本だけでなく、さまざまな本を知ることに繋がると考えられる。

また、批評や解説が加わることで、その本をどのように読んだらよいのか、その本から何を学べるのかといった、読書の見方を考えるきっかけにもなる。

結論

ゲームやインターネットの登場により読書離れが進む子ども達に対して、図書館ができることは決して少なくない。

ここまでさまざまな取組を挙げてきたが、図書館職員として何より大切なのは、その子一人一人と向き合い、適切なサービスを提供していくことなのではないかと思う。

参考文献

  • 濱田秀行、秋田喜代美、藤森裕治、八木雄一郎「子どもの頃の読書が成人の意識・意欲・行動に与える影響」『読書科学』第58巻第1号、2015年

書き方のコツ

書き方のコツは以下のページを参考にしてください。

また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。

科目終末試験の対策

レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。

科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。

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