このページでは、2023〜2024年度版「図書館情報技術論」レポートの書き方を説明しています。
ここで紹介しているやり方は必ずしも正しいとは限らず、あくまでも考え方の一つに過ぎません。
合格レポート例は、こちらのページを参考にしてください。
レポート全体の注意点や順番については、こちらのページで説明しています。
レポート設題
レポート執筆者が考える「図書館を最大限に活用するため」または「図書館の利用を円滑にするため」という観点で着目した情報技術について、それらへの理解を深めた上で自身の意見を論じてください。
評価のポイント
このレポートの評価基準は、「図書館を最大限に活用するとはどういうことか」、「図書館の利用を円滑にするとはどういうことか」というレポート執筆者の観点をはっきり書いているかです。(添削者は「定義づけ」という言葉を使っています。)
驚くことに講評なしで返ってきた科目なので、正直どこが採点基準なのかはよく分かりません。
ただ、KULeDの掲示板で他の人達の講評を見る限り、最大限に活用するためにどんなことが必要なのか、どうしてその技術があると利用が円滑になるのかを書け、ということのようです。
その上で、取り上げた情報技術がどういう面でどのように役立っているのかを書けばいい訳です。
書き方のコツ
活用方法の”定義づけ”をする!
まずは、図書館を最大限に活用するためにどんなことが必要なのか、どうしてその技術があると利用が円滑になるのかをはっきりさせておきましょう。
最大限に活用する方法を考えるためには、図書館の持つ強みや特徴から図書館利用のメリットを派生させると考えやすいです。
例えば私の場合、図書館ならではの強みは「貴重な資料をたくさん所蔵していること」だと考えたので、「図書館を最大限に活用するとは、貴重な資料をより多くの人が利用できるようにすること」と定義づけをしました。
また、利用を円滑にする方法を考えるためには、自分が感じている不満や不便な点を膨らませるといい感じになります。
私の場合は、図書館でも電子書籍をもっと取り扱ってほしいと思っていたので、「図書館の利用を円滑にするためには、電子書籍の導入を増やすことが重要」としました。
活用方法を支えるための情報技術を考える!
どのような観点から情報技術が必要なのかを明らかにしたところで、早速それぞれの活用方法にふさわしい情報技術を取り上げていきます。
先ほどの例だと、「貴重な資料をより多くの人が利用できるようにする」技術にはデジタルアーカイブが挙げられますし、「電子書籍の導入を増やす」技術には電子図書館などが考えられます。
1つだけだと文字数を稼ぐのが大変なので、2~4つくらいがちょうどよいのではないかと思います。
その情報技術が必要な理由を考える!
取り上げた情報技術の説明だけではなく、その技術を取り入れることでどんなメリットがあるかも書いておくとベターです。
デジタルアーカイブの場合は、貴重な資料を全国どこからでも閲覧できたり、状態のよくない資料を劣化させずに残しておけたりするというメリットがあります。
電子図書館には、いつでもどこでも無料で本を借りられる点がありますね。
このようなメリットが、先ほど挙げた活用方法にどのような影響を及ぼすかを書いておくと、図書館を最大限に活用するための技術、図書館の利用を円滑にするための技術として、説得力が増すと思います。
レポートの参考例
実際のレポートは以下のページを参考にしてください。
また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。
- 「生涯学習概論」レポートの書き方
- 「生涯学習概論」レポートの参考例
- 「図書館概論」レポートの書き方
- 「図書館概論」レポートの参考例
- 「図書館制度・経営論」レポートの書き方
- 「図書館制度・経営論」レポートの参考例
- 「図書館サービス概論」レポートの書き方
- 「図書館サービス概論」レポートの参考例
- 「情報サービス論」レポートの書き方
- 「情報サービス論」レポートの参考例
- 「児童サービス論」レポートの書き方
- 「児童サービス論」レポートの参考例
- 「図書館情報資源概論」レポートの書き方
- 「図書館情報資源概論」レポートの参考例
- 「情報資源組織論」レポートの書き方
- 「情報資源組織論」レポートの参考例
- 「図書・図書館史」レポートの書き方
- 「図書・図書館史」レポートの参考例
- 「図書館サービス特論」レポートの書き方
- 「図書館サービス特論」レポートの参考例
科目終末試験の対策
レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。
科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。