【近大司書2024】「図書館情報技術論」レポートの参考例

このページでは、2023〜2024年度版「図書館情報技術論」レポートの合格例を掲載しています。

丸写しすると再提出になるため、自分の言葉に置き換えるなど適宜アレンジしてください。

書き方のコツは、こちらのページで説明しています。

レポート全体の注意点や順番については、こちらのページを参考にしてください。

レポート設題

レポート執筆者が考える「図書館を最大限に活用するため」または「図書館の利用を円滑にするため」という観点で着目した情報技術について、それらへの理解を深めた上で自身の意見を論じてください。

本論では、図書館を最大限に活用するため、図書館の利用を円滑にするための情報技術について、デジタルアーカイブ、電子図書館の2つを取り上げ、その特徴と活用方法について論じる。

図書館の最大の強みは、貴重な資料を所蔵していることである。

しかしながら、古い地図や地域資料などは、劣化の恐れから一般には公開されないものも多い。

デジタルアーカイブは、このような地域資料などをスキャンしてデジタル化コンテンツ化し、インターネット上で公開するものである。

これにより、今までは公開されていなかった貴重な資料を全国各地から閲覧することが可能となった。

デジタルアーカイブは各地域の図書館や研究機関で作成されている。

それらのデータは、ジャパンサーチなどのプラットフォームがまとめて閲覧できるようにしている。

また、国立国会図書館には、図書館向けデジタル化資料送信サービスという「国立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館、大学図書館等の館内で利用できるサービス」（国立国会図書館HPより）が存在する。

デジタルアーカイブは、資料の保存状態を保ちながらも、より多くの利用者に資料を提供することができる情報技術である。

このように資料のデジタル化することは、貴重な資料を多数保有している図書館ならではの強みを最大限に発揮するものであり、図書館のよりよい活用に繋がるものと思われる。

近年では、公共図書館において電子図書館の解説が進んでいる。

電子図書館とは、パソコンやスマートフォンで、電子書籍を借りて読むことができるサービスである。

貸出票があればどこでも電子書籍を借りられ、返却もできるため、図書館が遠方にある人や開館時間内に図書館に行けない人も利用することができ、図書館の利用を円滑にしている。

また、公共図書館の蔵書数は年々増加しているが、そのスペースには限りがある。

蔵書数が限界に達した図書館では、古くなった資料、汚くなった資料を廃棄したり、ブックリサイタルと称して除籍本を市民に無料配布したりして、蔵書数の調整が行われている。

さらに、施設の老朽化や、公民館などの公共施設との併設化によって、公共図書館は今後統廃合が進んでいくことが予想される。

そのため、電子書籍を導入することは、物理的なスペースの問題を解決する上でも重要である。

本論では、デジタルアーカイブと電子図書館という情報技術について、その特徴や利点について論じてきた。

これらに共通しているのは、デジタル化が資料の保管や運搬を円滑にし、図書館の利用を促進しているということである。

図書館に所蔵された資料をより多くの人に届け、より長く持続させていくためにも、このような情報技術を多くの図書館で導入していくことが、図書館の持つ資産を最大限に活用し、利用を円滑にすることに繋がると考える。

国立国会図書館[https://www.ndl.go.jp/jp/use/digital_transmission/index.html]（アクセス日時：2024年8月31日）

書き方のコツは以下のページを参考にしてください。

また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。

レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。

科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。