このページでは、2023〜2024年度版「情報サービス論」レポートの書き方を説明しています。
ここで紹介しているやり方は必ずしも正しいとは限らず、あくまでも考え方の一つに過ぎません。
合格レポート例は、こちらのページを参考にしてください。
レポート全体の注意点や順番については、こちらのページで説明しています。
レポート設題
大学図書館における利用指導の内容7点を挙げ、それぞれについて簡潔に述べた後、利用教育の手段についてはどうあるべきか、最近の動向にも配慮し、貴方自身の考え方を含め論じてください。
評価のポイント
このレポートの評価基準は、実際に大学で行われている利用教育の手段を調査することと、その事例から最近の利用教育の手段がどのように変化してきていると言えるかを書くことです。
設題は「大学図書館における利用指導の内容7点について説明する」前半部分と「大学図書館における利用教育の手段がどうあるべきかについて、最近の動向を踏まえた上で自分の考えを述べる」後半部分に分けられます。
前半部分についてはテキストに書いてあることを素直に書けばいいです。
後半部分は、実際に最近の大学で行われている利用教育の手段の具体例を挙げる必要があります。
KULeDの掲示板では、後半部分でつまずいている人が多いようでしたが、「最近の動向」というのは、大学図書館全体の動向を調べて書けということではありません。
個別の事例を取り上げて、その利用教育の手段はいいのか悪いのか、課題点や改善点を書けばいいだけの話なので、そこまで深く考えずに書きましょう。
書き方のコツ
テキストの該当箇所を抜き出す!
設題前半の「利用指導の内容7点」はテキストに書いてあることをそのまま抜き出せばいいです。
どこを抜き出したらいいか分からないという人は、先輩たちの合格レポートを見てみましょう。
テキストはみんな同じものを使用しているはずなので、誰が書いても似たような回答になります。
そのため、複数人のレポートに共通している内容が模範解答であるということです。
該当箇所が見つかったら、説明を自分の言葉に置き換えつつ、それっぽく書いていきます。
なお、レポート添削には剽窃検知ソフトが入っているので、他人のレポートを丸写しすると即バレて再提出になります。
設題は2年ごとに切り替わるため、参考になるのは直近の回答例ですが、設題が同じでなくても使用しているテキストの内容は概ね一緒なので、過去のレポート例も覗いてみましょう。
大学の事例を調べる!
設題後半の「利用教育の手段」は、実際に大学で行われている事例を調べる必要があります。
利用教育の手段は、テキストでは3種類が紹介されていると思います。
そのうちのどれかに焦点を当てて調べると書きやすいです。
具体的な事例は、大学図書館のHPに載っています。
例として、今回は東大の東京大学附属図書館を調べてみましょう。
利用教育の手段とはすなわち、どのような方法で学生に図書館の使い方を教えるかということなので、多くの大学図書館では「お知らせ」欄に図書館ツアーやガイドブックの案内を掲載しています。
実際に東京大学附属図書館のHPで「ニュース」から年度始まりごろのお知らせを探してみると、2024年3月25日に「駒場図書館セルフツアー」という投稿を発見しました。
駒場図書館セルフツアーでは、台紙に記載された館内のチェックポイントを巡り、クイズを解きながら図書館の使い方を知ることができます。
スマホで参加できるWeb版もあります。
出典:https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/news/20240325
これは、テキストで挙げられている「利用教育の手段としての印刷物の利用」に当たります。
紙だけでなく、Web版も用意されているところが、最近の利用教育の動向を考えるヒントといったところでしょうか。
試しに、京大の京都大学附属図書館も見てみましょう。
最初に思いっきり「新入生のための図書館ガイド」が出てきましたが、例に倣って過去のニュースを調べてみます。
京大図書館でもやはり新入生向けの図書館ツアーを実施しているようです。
ここのポイントは、「おしえて!あなたのファースト・ブック」と称して、インターネット上のフォームを活用した参加型の企画をしているところですね。
お金のある大学ならではの秘策ですが、東大も京大も、イベントに参加するとオリジナルグッズがもらえるところも興味深いです。
こんな感じで、大学図書館のHPを調べると最近の利用教育の手段がたくさん出てくるので、それを踏まえた上で今後の課題や改善点を書いていきましょう。
レポートの参考例
実際のレポートは以下のページを参考にしてください。
また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。
- 「生涯学習概論」レポートの書き方
- 「生涯学習概論」レポートの参考例
- 「図書館概論」レポートの書き方
- 「図書館概論」レポートの参考例
- 「図書館情報技術論」レポートの書き方
- 「図書館情報技術論」レポートの参考例
- 「図書館制度・経営論」レポートの書き方
- 「図書館制度・経営論」レポートの参考例
- 「図書館サービス概論」レポートの書き方
- 「図書館サービス概論」レポートの参考例
- 「児童サービス論」レポートの書き方
- 「児童サービス論」レポートの参考例
- 「図書館情報資源概論」レポートの書き方
- 「図書館情報資源概論」レポートの参考例
- 「情報資源組織論」レポートの書き方
- 「情報資源組織論」レポートの参考例
- 「図書・図書館史」レポートの書き方
- 「図書・図書館史」レポートの参考例
- 「図書館サービス特論」レポートの書き方
- 「図書館サービス特論」レポートの参考例
科目終末試験の対策
レポートを提出したら、いよいよ科目終末試験を受験することができます。
科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。
- 科目終末試験の注意点と設題一覧
- 「図書館サービス概論」科目終末試験の解答例
- 「情報サービス論」科目終末試験の解答例
- 「児童サービス論」科目終末試験の解答例
- 「情報資源組織論」科目終末試験の解答例
- 「図書・図書館史」科目終末試験の解答例
- 「図書館情報技術論」科目終末試験の解答例
- 「図書館情報資源概論」科目終末試験の解答例
メディア授業の科目終末試験
「情報サービス論」のレポートを提出すると、面接授業科目の「情報サービス演習」を受講できるようになります。
メディア授業を選択した場合の受講方法と科目終末試験の対策については、以下のページで説明しています。