このページでは、2023~2024年度版「図書館サービス特論」科目終末試験の解答例を掲載しています。
丸写しすると不合格になるため、あくまでも参考程度にとどめておいてください。
レポートの書き方や合格例については、こちらのページをどうぞ!
試験問題
※平成24年1月10日発行日のテキストをお持ちの方は①、令和5年10月1日発行日のテキストをお持ちの方は②の問題で解答してください。
(①もしくは②の該当する問題番号を解答欄に記入してください。両方の設題に解答しないでください。)
【問題】
① 大阪市立生野図書館における多文化サービスの内容及び特徴を具体的に記述しなさい。
② 近年、外国人に情報を伝える手段として「やさしい日本語」を活用する機関が増加しているが、「やさしい日本語」の歴史を記述しなさい。
解答例
以下は、問題②に対して解答した例です。
「やさしい日本語」とは何か
「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮した分かりやすい日本語のことを指す。
近年、日本に居住する外国人の数は増加傾向にあり、外国人が安心して生活できるよう活用されているのが「やさしい日本語」である。
「やさしい日本語」では、一文を短くして簡潔な文章や箇条書きにしたり、難しい言葉を簡単な言葉に置き換えたりするなど、日本語を母国語としない外国人だけでなく、高齢者や子ども、障がい者にとっても分かりやすく伝わりやすいよう表記が工夫されている。
本来、全ての外国人に対して母国語で情報を伝えることが理想的であるが、日本に居住する外国人の出身国は多種多様であり、公用語も複数あるため、「やさしい日本語」は外国人が希望する情報発信言語としても需要がある。
また、機械翻訳においても、分かりやすい日本語に直してから外国語に訳する方が意味のとおる訳文になると言われており、「やさしい日本語」は期待されている。
「やさしい日本語」については、出入国在留管理庁と文化庁が『在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン』及び『別冊やさしい日本語書き換え例』を作成し、ウェブサイトで公開している。
「やさしい日本語」の歴史
「やさしい日本語」は、災害発生時に適切な行動を取れるようにと考え出されたことが始まりである。
1995年に起こった阪神・淡路大震災において、日本人だけでなく、当時日本に居住していた外国人も被害を受けたが、その中には日本語も英語も十分に理解できず、必要な情報を入手することができない人も多くいた。
これ以降、外国人に対しても迅速に災害などの情報伝達を行う手段として取り組みが始まり、2004年の新潟県中越地震や2011年の東日本大震災を経て、災害時における「やさしい日本語」での情報発信の取り組みが広がった。
「やさしい日本語」は災害時のみならず、平時における外国人への情報提供手段としても研究され、行政情報や生活情報など、全国的に取り組みが広がっている。
近年では、外国人観光客とのコミュニケーションや、外国人住民と日本人住民の交流を促進する手段として、「やさしい日本語」を活用した取り組みも進んでいる。
このように多方面で期待されている「やさしい日本語」だが、その有用性はまだ多くの人に知られていないため、今後は受け手である外国人だけでなく、送り手である日本人自身においても認識を広げていく必要がある。
振り返り
今回の結果は85点(優)でした。
テキストの発行年によって設題が変わるタイプの出題は初めて見ました。
私は新しいテキストだったので②で解答しましたが、どちらの問題も個別の事例について説明するのが特徴だったので、テキストの記述だけではあまり文字数を稼げません。
そのため、テキストで紹介されている関連書籍の内容も盛り込むとそこそこ内容が充実するかもしれないです。(やさしい日本語の場合は「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」など)
余談ですが、図書館サービス特論の試験は午前枠であり、他の科目と被る可能性が高いので、午後枠の図書館情報資源特論を選んでいればもっと早く全科目合格できたなぁ…と今更ながらに思いました。
レポートの書き方と参考例
科目終末試験を受けるには、事前にレポートを提出している必要があります。
レポートの書き方と参考例は、以下を参考にしてください。
また、他の科目については以下のページにそれぞれ掲載しています。
- 「生涯学習概論」レポートの書き方
- 「生涯学習概論」レポートの参考例
- 「図書館概論」レポートの書き方
- 「図書館概論」レポートの参考例
- 「図書館情報技術論」レポートの書き方
- 「図書館情報技術論」レポートの参考例
- 「図書館制度・経営論」レポートの書き方
- 「図書館制度・経営論」レポートの参考例
- 「図書館サービス概論」レポートの書き方
- 「図書館サービス概論」レポートの参考例
- 「情報サービス論」レポートの書き方
- 「情報サービス論」レポートの参考例
- 「児童サービス論」レポートの書き方
- 「児童サービス論」レポートの参考例
- 「図書館情報資源概論」レポートの書き方
- 「図書館情報資源概論」レポートの参考例
- 「情報資源組織論」レポートの書き方
- 「情報資源組織論」レポートの参考例
- 「図書・図書館史」レポートの書き方
- 「図書・図書館史」レポートの参考例
科目終末試験の対策
他の科目の科目終末試験の設題や解答例は以下のページに載せているので、試験対策に役立ててください。